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ご挨拶 greeting

沿革・ご挨拶

放射線診断・IVR学講座

主任教授 三村秀文

聖マリアンナ医科大学放射線医学講座は1972年に開講しました。初代藤井正道教授、二代目石川徹教授、三代目中島康雄教授が主宰し、中島教授退官後2018年に画像診断・IVR分野と放射線治療分野に分かれ、前者は三村秀文が、後者は中村直樹教授が担当しました。2022年度より放射線診断・IVR学講座、放射線治療学講座に再編されました。放射線診断・IVR学講座の代表として、ご挨拶申し上げます。

開学以来読影システムにおいて、当大学病院放射線科は、日本における画像フィルムの中央管理、中央読影体制の草分けでありました。開学時から①臨床に役立つ放射線科医(general radiologist)を育てることが講座の理念であり、②IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)、③救急放射線を推進すること、の3つを特色とし、全国的な評価を得てきました。

当教室は臓器・分野別読影を行っている、全国で数少ない施設です。細分化した臨床に対応し、general radiologistを育てるためにローテート教育を行っています。専攻医として入職された医師は、臓器・分野別専門家の下、脳神経・胸部・腹部の画像診断、およびIVRを1-2か月ずつかけてローテートし、救急診療に対応できる能力を集中的に身に着けます。その後希望を加味しながら、核医学・骨軟部・頭頸部・超音波検査など、いわゆるアドバンスと言える分野も含めて研修を受けます。もちろん放射線治療の研修もあります。こうして各分野満遍なく研修を受けていただき、苦手分野を作らないように努めています。

IVRについては、脳神経・循環器を除く、ほとんどの分野のIVRに対応しており、IVR学会症例登録で、関東の大学病院では3本の指に入る件数を施行しています。具体的には、年間約1200-1300件で、平日で一日平均5件程度のIVRをこなしています。CVポート、PICC、CTガイド下生検、経皮的ドレナージ、HCCの化学塞栓術(TACE)、危機的出血の塞栓術、血管奇形の塞栓術・硬化療法などは、毎日あるいは毎週施行している頻度の多い手技であり、経頸静脈的肝生検、副腎静脈サンプリング、子宮筋腫の塞栓術(UAE)、様々な臓器のラジオ波焼灼療法、椎体形成術など、発展しつつある領域にも積極的に取り組んでいます。

石川徹教授、中島康雄教授は救急放射線の推進を提唱し、教室の看板として掲げて体制を構築しました。当教室は、継続的に救急画像診断と救急IVRの両者を推進している国内随一の施設であると自負しています。画像診断に関しては、時間外救急当直を行っており、臨床科からのコンサルトにリアルタイムに対応しています。救急エリアにはhybrid ERを備えており、これは重傷外傷や産科出血などの危機的出血に対して、血管撮影の台で初療を行い、台を移動せずにCTガントリーが移動してCTを撮像し、必要に応じてそのまま塞栓術を行い、短時間で救命することを可能にしています。救急科と連携して、重症患者の救命率を向上させるべく取り組んでいます。

近年の放射線科専攻医の全国的な新たな傾向として、救急医がsubspecialtyとして放射線科研修を受けて専門医になり、ダブルボードを取得するケースが増えてきました。当教室ではほぼ毎年救急医が入局しており、これまで放射線科研修を修了、あるいは研修中の救急医は約20名になります。放射線科専門医あるいは放射線診断専門医を取得した救急医は、様々な施設で救急医あるいは放射線科医として活躍しており、新たなロールモデルとなっています。

当施設で研修された先生方は、開講以来200名前後で、全国・海外で活躍されています。現在放射線診断・IVR学講座の教室人事で動いている放射線科医は約60名で、約40数名は大学病院あるいは附属の聖マリアンナ医大横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、ブレスト&イメージングセンターで勤務しています。

現在研修医の先生・学生さんへのご案内ですが、近年の当教室入局者は、教授就任後の8年間で30名です。専攻医の間は、主に大学病院あるいは上記附属病院で勤務しています。災害医療センター、がんセンター中央病院・東病院、成育医療研究センター等とも連携しており、救急・がん・小児放射線診療を目指す専攻医には、研修の機会が得られやすいと思います。当教室員は出身大学や経歴などのバックグラウンドが多種多様であり、他大学出身者も違和感なく居場所を見つけられると思います。IVRを志望しない方、ご自身がハイパーではないと思っておられる方も歓迎します。臨床的な実力を備えた放射線診断医になることを目指す方は、是非当施設を見学していただきたいと思います。

日頃より当教室の専攻医を育ててくださっている連携施設の先生方には、心より御礼申し上げます。臨床業務でご多忙のところ、様々な思考を持っている専攻医に対して、個性に応じて能力を伸ばして下さっていると存じます。引き続きご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

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