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教授メッセージ message

専攻医募集に関する教授のメッセージ

2024年度聖マリアンナ医科大学病院放射線科専門研修プログラムについて

放射線診断・IVR学講座:主任教授 三村秀文

放射線治療学講座:主任教授 中村直樹

聖マリアンナ医科大学病院放射線科専門研修プログラムでは、専攻医を募集しており、定員は10名の予定です。ご希望の方は2023年11月に予定されている専門医機構の応募前、できれば9月中旬までにご相談ください。新型コロナ感染症の影響で、医局説明会はWeb開催とし、2月、4月、7月に開催しました。状況が許せば、個別に大学病院まで見学にお越しいただきたいと思います。
Zoomを用いた個別面接も可能ですので、お気軽に見学希望フォームよりお問い合わせください。以下、プログラムのご説明をします。

当専門研修プログラムについての詳細はこちらをご覧ください。プログラムは3年間の研修で、修了すれば放射線科専門医を取得する資格が得られます。放射線診断専門医あるいは放射線治療専門医を取得するためにはさらに2年間の研修が必要です。以下放射線診断・IVR科と放射線治療科に分けて専攻医研修についてご説明します。

1.放射線診断・IVR科の研修について

以下の通り目標を掲げています。
  1. 1真に臨床に役立つgeneral radiologistを育成する。
  2. 2IVR医、救急放射線科医を育成する。
  3. 3地域医療に貢献する放射線科医を派遣する。

放射線診断専門医を目指す場合の研修について述べます。当初3年間の専門研修プログラムでは、general radiologistとなるために必要な研修を受けていただきます。IVR医になることを希望される場合も同様の研修を受けていただきますが、IVRにウェイトを置いた研修にも配慮します。

原則として3年間の研修のうち、一年半は大学病院で、一年半は地域の基幹病院での研修を予定しています。もし大学病院での研修が短くなった場合は、引き続いての2年間に大学病院で研修ができる様に配慮します。聖マリアンナ医科大学法人は、聖マリアンナ医科大学病院、横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、東横病院、ブレストセンターの4病院1クリニックから成ります。連携施設にはこれらの法人内の施設と、他の神奈川県内、東京都内などの病院が含まれます(下記)。静岡県内の3病院が含まれていますが、静岡からの奨学金を受けた方など、静岡での研修希望の方を対象としています。研修先については、専攻医の希望に配慮します。なおプログラム修了後は、他にも多数の派遣先の病院があり、研修を受けることができます。

大学病院での研修方法は、米国のレジデント研修と同様にローテート方式です。脳神経、頭頚部、胸部、腹部、骨軟部、小児、救急、核医学、IVR、放射線治療などを1-3か月間程度ローテートします。いずれかの分野を長く研修することも可能です。各分野にスペシャリストがおり、可能な限りマンツーマンで教育を受けることができます。また他科とのコミュニケーションを重視し、画像診断に関わるほぼすべての診療科とカンファレンスを行っていますので、参加することができます。General radiologistになるためには、全分野の読影をすれば必要な能力が身につくわけではなく、それぞれの専門家に基礎を学ぶことが重要で、当院はそのための体制を維持している日本でも数少ない施設です。

IVRはinterventional radiology(画像下治療)のことであり、当院は年間延べ1400件のIVRあるいは血管造影があり、全国的に屈指のhigh volume centerです。心臓、脳神経を除くほとんどのIVRを施行しており、様々なIVR研修が可能です。大血管IVR(大動脈ステントグラフト留置など)は心臓血管外科と放射線科が協力して施行しています。またIVR研修を特に望む方は、がんセンターなどのIVR施行件数が多い病院で研修を受けることが可能です。

救急科の中に救急放射線部門があり、可能な限り放射線診断専門医が常駐しています。時間外画像診断は若手の放射線科当直医がカバーしており、上級医の診断専門医がオンサイトあるいは遠隔画像診断にてバックアップしています。救急IVR領域は時間外を含め24時間カバーしており、年間100件弱の緊急塞栓術があります。重症外傷に対してはトラウマコードがあり、患者が当院到着前にIVR専門医・若手に召集がかかります。希望すればこれらの時間外救急IVRにも参加可能です。

2.放射線治療科の研修について

放射線治療分野では、高度な放射線治療を実践できることはもちろんですが、各臓器専門家と治療適応に関して質の高いディスカッションのできる放射線治療医の育成を目標としています。がん治療において集学的治療が当然となり治療選択肢が複雑化する中で、依頼された放射線治療を請け負う“受動型”の放射線治療ではなく、キャンサーボードなどを通じて各臓器専門の内科・外科医と治療適応に関して協議し“能動型”の放射線治療を実践していくことが重要だと考えています。 3年間の研修のうち、一年は大学病院での放射線治療研修、一年は大学病院での画像診断研修、一年は連携病院での放射線治療研修を原則としていますが、希望に応じてフレキシブルに研修内容を変更できます。気軽に相談して下さい。

当院の放射線治療患者は年間700人程度であり、研修するには丁度いい規模です。また、大学病院ですので様々な癌腫を幅広く経験できます。加えて、当部門では病棟は有しておらず、放射線治療業務の修練に集中して研修できます。2023年初頭より新棟がオープンし、放射線治療装置も一新されたので、最新の設備環境下で研修を行うことができます。

今後女性医師の増加が見込まれます。育児環境を整備することは必要不可欠と考えています。放射線診断医は、まだ部分的にではありますが、遠隔読影で自宅での業務が可能であるという利点もあります。育児休業取得、時短勤務、時差出勤など、個々の子育て事情に合わせて、可能な対応をするよう努めます。2020年度7名、2021年度5名、2022年度5名、2023年度7名の専攻医が研修を開始しました。様々な大学卒であり、学閥は全くありません。教え好きな先輩が多く、受け入れられやすいフランクな雰囲気があり、当大学に縁がないと思われる方でもすぐに居場所を見つけられると思います。若いうちに苦労をしてでも実力を身に着けたい、と思われる熱意のある方を求めています。遠慮なくお問い合わせください。

2024年度聖マリアンナ医科大学病院 放射線科専門研修プログラム参加施設

基幹施設 : 聖マリアンナ医科大学病院

連携施設
  • 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 放射線科
  • 聖マリアンナ医科大学東横病院 放射線科
  • 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック 放射線科
  • 川崎市立多摩病院 放射線科
  • 横浜栄共済病院 放射線科
  • 相模原協同病院 放射線科
  • 横浜市立みなと赤十字病院 放射線科
  • 藤沢市民病院 放射線科
  • 聖隷横浜病院 放射線科
  • ゆうあいクリニック 放射線科
  • 国立がん研究センター中央病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 国立成育医療研究センター放射線診療部
  • 災害医療センター 放射線科
  • 町田市民病院 放射線科
  • 静岡医療センター 放射線科
  • 静岡市立静岡病院 放射線科
  • 静岡県立静岡がんセンター 放射線科
  • 国立がん研究センター東病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 那須赤十字病院 放射線科
  • 京都府立医科大学附属病院 放射線科
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