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教授メッセージ message

専攻医募集に関する教授のメッセージ

2025年度聖マリアンナ医科大学病院放射線科専門研修プログラムについて

放射線診断・IVR学講座:主任教授 三村秀文

聖マリアンナ医科大学病院放射線科専門研修プログラムでは、専攻医を募集しており、定員は10名の予定です。ご希望の方は2024年11月に予定されている専門医機構の応募前、できれば9月上旬までにご相談ください。9月末には応募者の皆さんの面接を予定しています。医局説明会は2月、7月にWebで開催しました。状況が許せば、個別に大学病院まで見学にお越しいただきたいと思います。
Zoomを用いた個別面接も可能ですので、お気軽に見学希望フォームよりお問い合わせください。以下、プログラムのご説明をします。

当専門研修プログラムについての詳細はこちらをご覧ください。プログラムは3年間の研修で、修了すれば放射線科専門医を取得する資格が得られます。放射線診断専門医あるいは放射線治療専門医を取得するためにはさらに2年間の研修が必要です。

放射線診断・IVR科の研修について

以下の通り目標を掲げています。
  1. 1真に臨床に役立つgeneral radiologistを育成する。
  2. 2IVR医、救急放射線科医を育成する。
  3. 3地域医療に貢献する放射線科医を派遣する。

放射線診断専門医を目指す場合の研修について述べます。当初3年間の専門研修プログラムでは、general radiologistとなるために必要な研修を受けていただきます。IVR医になることを希望される場合も同様の研修を受けていただきますが、IVRにウェイトを置いた研修にも配慮します。

原則として3年間の研修のうち、半分は大学病院で、半分は地域の基幹病院での研修を予定しています。もし大学病院での研修が短くなった場合は、引き続いての2年間に大学病院で研修ができる様に配慮します。聖マリアンナ医科大学法人は、聖マリアンナ医科大学病院、横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、ブレストセンターの3病院1クリニックから成ります。連携施設にはこれらの法人内の施設と、他の神奈川県内、東京都内などの病院が含まれます(下記)。静岡県内の3病院が含まれていますが、静岡からの奨学金を受けた方など、静岡での研修希望の方を対象としています。研修先については、専攻医の希望に配慮します。なおプログラム修了後は、他にも多数の派遣先の病院があり、研修を受けることができます。

大学病院では分野別(臓器別)画像診断を行っており、研修方法は米国のレジデント研修と同様にローテート方式です。脳神経、頭頚部、胸部、腹部、骨軟部、心血管、小児、救急、核医学、IVR、放射線治療などを1-3か月間程度ローテートします。いずれかの分野を長く研修することも可能です。各分野にスペシャリストがおり、可能な限りマンツーマンで教育を受けることができます。また他科とのコミュニケーションを重視し、画像診断に関わるほぼすべての診療科とカンファレンスを行っていますので、参加することができます。General radiologistになるためには、漠然と全分野の読影をすれば必要な能力が身につくわけではなく、偏りなくそれぞれの専門家に基礎を学ぶことが重要で、当院はそのための体制を維持している日本でも数少ない施設です。

IVRはinterventional radiology(画像下治療)のことであり、当院は年間延べ1400件のIVRあるいは血管造影を施行しており、関東の大学病院では最も件数の多い施設で、全国的にも屈指のhigh volume centerです。心臓、脳神経を除くほとんどのIVRを施行しており、バラエティーに富んだIVR研修が可能です。IVR研修を特に望む方は、IVR施行件数が多い連携施設で研修を受けることが可能です。

救急科の中に、可能な限り放射線診断専門医が常駐しています。時間外画像診断は若手の放射線科当直医がカバーしており、上級医の診断専門医がオンサイトあるいは遠隔画像診断にてバックアップしています。救急IVR領域は時間外を含め24時間カバーしており、年間100件弱の緊急塞栓術があります。重症外傷に対してはトラウマコードがあり、患者が当院到着前にIVR専門医・若手に召集がかかります。新病院になって血管撮影装置とCT装置が合体可能な2ルーム型ハイブリッドERシステム(HERS)が導入され、より迅速な対応が可能になりました。

今後女性医師の増加が見込まれます。育児環境を整備することは必要不可欠と考えています。放射線診断医は、まだ部分的にではありますが、遠隔読影で自宅での業務が可能であるという利点もあります。育児休業取得、時短勤務、時差出勤など、個々の子育て事情に合わせて、可能な対応をするよう努めます。3年前より男性の育休取得が開始され、のべ5人が取得しました。

2020年度7名、2021年度5名、2022年度5名、2023年度7名、24年度3名の専攻医が研修を開始しました。様々な大学卒であり、学閥は全くありません。教え好きな先輩が多く、受け入れられやすいフランクな雰囲気があり、当大学に縁がないと思われる方でもすぐに居場所を見つけられると思います。実臨床で実力を身に着けたい、と思われる熱意のある方を求めています。遠慮なくお問い合わせください。

2025年度 聖マリアンナ医科大学病院 放射線科専門研修プログラム参加施設

基幹施設 : 聖マリアンナ医科大学病院

連携施設
  • 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 放射線科
  • 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック 放射線科
  • 川崎市立多摩病院 放射線科
  • 横浜栄共済病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 相模原協同病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 横浜市立みなと赤十字病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 藤沢市民病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 聖隷横浜病院 放射線診断科
  • 国立がん研究センター中央病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 国立成育医療研究センター 放射線診療部
  • 町田市民病院 放射線科
  • 国立病院機構静岡医療センター 放射線科
  • 静岡市立静岡病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 静岡県立静岡がんセンター 画像診断科・IVR科・放射線治療科
  • 国立がん研究センター東病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 那須赤十字病院 放射線診断科
  • 京都府立医科大学附属病院 放射線科
  • 国立病院機構災害医療センター 放射線診断・IVR科・放射線治療科
  • 日本大学医学部附属板橋病院 放射線診断科・放射線治療科
  • 杏林大学医学部付属病院 放射線科・放射線治療科
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